アルツハイマー(認知症)患者のご家族の心の疲労は、現実に経験した人にしか絶対に理解できるものではないと思います。介護疲れ等からご家族の方が欝病になるというケースも少なくありません。

自分の中だけで全てを解決しようとすると、どうしても自分の考え・価値観だけで判断することになり、同じことの繰り返しとなってしまいます。

 そんな時、少しだけ見方を変えてみてはどうでしょう。

見方を変えることで、受け止め方も変わってきます。

 見方革命カウンセリングは、一般的なカウンセラーとは少し異なり、時にはアドバイスも行います。

 アドバイスと言っても、問題を解決するのではなく、問題の見方を変える。見方を変えて問題では無いようになる道を見つける。それが見方革命カウンセリングなのです。誰もが、もっと楽に生きられる方法があるのです。

あなたに合った楽な生き方を探してみませんか?

 

多分、どんなに仲の良い家族でも、人として壊れていく家族を、以前と同じように見る事は出来ないでしょう。

こんな風になるくらいなら、癌などの病気で闘病してくれた方がずっとよかった...などと、理不尽な事を思ってしまうくらい追い詰められていきます。

家族に病人がいるというのは、経験したことがなければ解らないかも知れませんが、ものすごい精神的なストレスになるのです。

けれども、病気で入院生活が続く患者の家族は、取り敢えず病院に身柄を預けているため、日々気が休まる時がないということはありません。

以前母が末期癌で手術も不可能と診断された入院したことがありましたが、確かにショックと疲労でパニック状態でしたが、それでも「なんとか別の病院で診て貰って、手術してもらおう」という気持ちになりました。

ところが、体は元気で頭が壊れてしまった父に対しては、家族全員が「出来る限りの事はしてあげたい」と思いながらも、出来るだけ早く逝って欲しい。その方が家族にとっても本人にとっても良い...と思っているのです。

人の逝き方として、こんなに寂しい事があるでしょうか。
もっと長生きして欲しかった、と惜しまれて亡くなる人とそうでない人。

この差は正常だった時の人徳によるものなのでしょうか。逝き方はそのまま生き方によるのだなぁと、しみじみと思うのです。

 

薬を増やす

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アルツハイマー型認知症の特徴として、人格障害がありますが、人としての理性が失われつつある段階で、徐々に癇癪や暴力的な行為の回数が増え、その度合いも高くなって来ます。

父も発症から2年経った今、夢を見て現実と混同しヒステリーを起こしてテーブルの上の物を投げたり叩いたりするようになって来ました。

医者から処方されている薬は、所謂精神安定剤や抗うつ剤なのですが、薬の効果が薄れてきています。というよりも、今の薬では抑えきれない程病状が進行しているということなのです。

このままでは、老齢で骨粗鬆症の母に何か起きないとも限らないので、医師と相談の結果精神安定剤系の薬を増やすことになりました。

その結果、今まで以上にぼーっとすることが多くなり、座ったまま寝ている時間が増えたため、ますます足の浮腫みが酷くなってしまいました。

アルツハイマーには根本治療の特効薬も治療法もまだありません。認知症と診断されたその瞬間から、進行を遅らせるための治療や、症状を抑える投薬治療しか
ないのが現状です。

この状態でも、取り敢えず会話は成立します。言葉はスムーズに出てこないものの、質問にも的確に返答することが出来ます。

まだ、父は人間としての尊厳を失ってはいないのです。あとどのくらい会話らしい会話が出来るのか解りませんが父が私を認識出来なくなるまで、出来る限り話をしたいと思っています。

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父の足の指先が角質化して、それが割れて膿んでいました。ずっと靴下をはいてスリッパを履いていたから、誰もそれに気がつかなかったのです。

爪が皮膚にべったりと張りついているような形状なのです。地質系の技術者の中でも鉱床が専門の父は、山に分け入り鉱脈を探し歩くことが多かったのですが、山歩き用の靴の圧迫で、爪が平らになり、足指に張りつくような形状になってしまったのです。山歩きをする人の多くが、この様な爪の形状になってしまうというのは、後から知りました。

足の爪が伸びても切り難いため、施設ではそこまでやってはくれませんでした。足の指先が割れて膿をもっているため、あまり触りたくないというのが人情でしょう。

しかし年老いた母は最近手元が震えるため、その様な作業は無理なので、同居している姉が切っていました。

そのような足の状態なので、施設は入浴させるのを嫌がります。感染症を危惧しての事なのですが、当然の反応だと思います。

父は若い頃水虫を患っていたと記憶しますが、その後病院での検査の結果白癬菌などの菌は一切見られず、角質化しやすい体質だということが解りました。

年を取るということは、清潔感を失っていくものでもあるのですが、それに加えて人格障害があるのですから、なかなか他人には受け容れられないものです。

妄想

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アルツハイマー型認知症の代表的な症状として、妄想があります。

ありもしないものが見える。今そこに居るはずのない人と会話をしたと言い張り、現実との境が無くなってしまう現象です。

昨日は、朝起きるなり不機嫌で、起こしに行った母に対して「うるさい! お前の顔なんか見たくもない!!」と言って追い出したそうです。

多分夢を見ていたのでしょう。夢と現実が最早区別がつかないのです。

その日はデイサービスの日だったので、迎えに来た人に「今朝は何だか理由はわからないけど、荒れたんですよ」と説明する姉。

ただ、施設に行っている間は落ち着いていて、帰って来るときには何事も無かったように大人しくなっていたようです。

会話は、傍目には一見普通に交わしている様に見えるかも知れないけれど、悲しいことにノーマルではありません。

父のすぐ上の兄に当たる伯父は戦死しているのですが、物資を沖縄に輸送中に米軍機に撃墜され、遺骨も無いのですが、仙台市にある墓地に遺髪が収められています。

仙台市にあるそのお墓は、小高い丘の上にあるキリスト教系の墓地で、何度かお墓参りに行ったことがあります。車では場所が解りにくかった記憶があります。

その墓地周辺の道路について、親戚の女性からなにやら聞いた...と言い張っていました。

それが妄想なのか夢なのか解りませんが、話を合わせてあげるしかありません。

ただ、時折妄想ではなく、何かが見えているのでは、と思うこともあるのですが...

施設の種類

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父程度の病状では、アルツハイマーで入院することは多分出来ないでしょう。

在宅介護でショートステイで1日の内数時間を施設で管理してもらう方法をとっていますが、老老介護の無理が母の老化に拍車をかけていることから、早急な対策が必要になってきました。

重度の認知症の場合、病院で長期入院生活という選択肢もあります。

この場合、医学的な管理の下で、治療やリハビリなど病状に併せたメニューも豊富で、いざという時には病院なので安心です。

施設の種類は、病院の他に介護老人福祉施設(特養)と介護老人保健施設とがあります。

介護老人福祉施設はかつて「痴呆」と呼ばれた高齢者のための施設で、日々の介護やリハビリなどの医療行為による介護で、他にも食事や入浴などのサービスもあるようです。

これらは認知症でもリハビリによって回復の見込みのある老人を対象にしているので、父のようなアルツハイマー型認知症はあてはまらないでしょう。壊れた脳細胞は元には戻りません。

要介護1~5が対象で、医療的なケアも受けつつ、食事や入浴などの日常生活におけるサービスや、リハビリなどメニューも豊富です。

大抵は3カ月以内となっていますが、現状はもう少し早めに退所させられるようです。

こうした施設は、介護している家族が疲労困憊してSOSを求める場として全国に無数に存在します。

完全に家族から生活を切り離し、新たな生活の場としての施設もあります。

今のところ、出来る限り施設に100%依存するのではなく、家族の中で生活しながら、ある時間だけ面倒を見て貰うという方向で考えています。

感染症

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アルツハイマー型認知症の患者が、感染症で亡くなるケースが多いのには、食べられないものを口に入れるなど判断が出来なくなってくることにあります。

発症数年で身の回りのことが出来なくなり、寝たきりになる可能性が高いのです。

毎日の事が出来なくなる。すなわちトイレや食事も満足に自分では出来なくなり、おむつを常時着用することになります。もはや普通に生活を送る事が出来なくなってしまうのです。

当然動かなくなりますから体力は著しく衰え、結果寝たきりの生活になると、食べたものをちゃんと飲み下す事すら困難になるのです。

そして食べたものが胃に到達せず、気管に入りこんで誤嚥性の肺炎を起こし、感染症になり亡くなるケースが統計的にも圧倒的に多いのだそうです。

判断力の低下は、父の場合既にかなりの段階まで進んでいて、かたつむりを食べてしまったことでも解ります。

カタツムリやナメクジなどは、どうしても土の上を這う生物ですから、土中の嫌気性生物や細菌が付着しています。最も危険とされているのが、サルモネラ菌です。

土中に深く埋まっているレンコンなども、サルモネラ菌が付着しているので、熱を通して食べるように言われています。

かつてミドリガメには毒があると言われ、大量に処分されてしまったという、腹立たしい過去がありますが、実際には人間以外の大抵の生物が持っているサルモネラ菌を持っているというだけのことなのです。

亀などは家で長く飼っていれば、いずれ体内からサルモネラ菌はいなくなるのですが、水槽に土を入れて飼っているカタツムリはそうは行きません。

それを口にして無事だった父は、運が良かったのでしょう。

ちょっと目を離すと何を口に入れているか解らないのが、アルツハイマーなのです。

アルツハイマー型認知症の患者を預かる施設が、神経質になるのも無理からぬ事でしょう。

新しい施設

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我が家では病状の進んだ父が、新しい施設に移る準備を少しずつ始めています。

まず、ケアマネージャーに相談して、アルツハイマー型認知症の受け容れを積極的に行い、スタッフもそうした患者に慣れている施設を探してもらいました。

すると、いくつか候補が上がったので、姉たちが休みの日に見学に行って来ました。
 
新しく清潔で、スタッフもやる気に満ちあふれている施設、ここは場末...としか言いようのない、まるで姥捨て山の様な施設、いろいろだったようです。

一番姉たちの評価が高かった施設では、時折近所の子供達がやってきて、お年寄りの相手をするのだそうです。

父は子供好きなので、それは脳の刺激になって良いかも知れないと思いました。

施設によっては、それは人間の子供ではなく、犬だったりアルパカ(?)だったり、いろいろあるようです。動物との触れあいは、生気のまったく感じられなかったお年寄りの目に、活き活きとした光を取り戻すと言います。

スタッフが「時間内、取り敢えず無事に預かれば良い」という考えで、その施設に希望はあるでしょうか?

1人の人間として、例え記憶障害、人格障害を発症していたとしても、人格を尊重してプロの対応をしてくれる施設に身内を預けたいと思うのは当然のことです。

第一の候補はそのままに、もう少し探して見ようと思います。

紙への執着

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亡くなった父方の祖母は、ちり紙にこだわったといいます。祖母は晩年病院の6人部屋のベッドでの生活でした。寝たきりではなく、1人でトイレに行ったりはしていたと記憶しています。覚えている限り、会話もちゃんとしていたように思えます。私の事もちゃんと認識していました。

でも、母曰く、今の父と同じ状態だったそうです。多分過去の記憶はあっても、直近の記憶はないので昔の話しをする限りはアルツハイマーだと気付かない人もいるでしょう。

今食べた事も忘れる...そんな祖母だったようで、母は嫁として苦労したそうです。

その祖母が晩年ちり紙に異常に執着したと言います。何故かちり紙を手元に置きたがるのです。

今、父がそれと同じ状況です。デスクの上にティッシュの箱から取り出したティッシュを
四つに折りたたんでおいて置くのです。

「どうして?」と聞いても、何も答えはありませんでした。質問の意味がわからなかったようです。

父や祖母だけでなく、同じように紙に執着するケースが多いようです。理由は何かは解りませんが、ティッシュ以外にもウエットティッシュや床掃除用のウエットペーパーにも興味を示すのです。

「紙」は、記憶障害の彼らにとって、一体どんな意味があるのでしょうね。

不十分な介護施設

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父の病状が進むにつれ、デイサービスの施設でも介護士の言うことを聞かなくなり、手に負えなくなって来ています。

ショートステイも同じ施設なので同じことです。

今父を預かってもらっている施設は、一般的な認知症の介護は出来ても、アルツハイマー型認知症には不慣れなため、父のような理性や判断力を失い、人格までも変わっていく患者には対応出来ないのでしょう。

実際、父程度で音を上げているようでは、介護施設としては役に立たないと思うのですが...

父が最近デーサービスやショートステイから帰って来ると機嫌が悪いのも、施設の職員の父に手を焼き、嫌悪感を抱いているからなのではないかと思う...ということは前にも触れましたが、ここに来て確信に変わりました。

いくらアルツハイマーでも、人の感情を読み取れないわけではないのです。記憶障害ではあっても、感性は健常人と同じだと言うことを、介護施設の人たちは解っていないのでしょうか。

このままでは父の精神状態が悪化する一方なので、他の施設を探す事にしました。アルツハイマーに慣れて施設でなければ、父を預ける事は出来ません。

日常生活の有り様が、病状の進行具合に大きく関わると言われています。せめて気持ちよく過ごせるように、家族としては配慮してあげたいと思うのです。

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